見えない矢印を巡る旅 2号目および3号目

 私たちは2024年のお正月早々に結成されたチームで、『見えない矢印を巡る旅』の作品上演に向け、今世界で起きていることに反応するメディアとなる何かを立ち上げようと、旅を続けています。きっかけは、コロナ期間中にSNS上でのコミュニケーションを通して何かが人々を引っ張り、そのことが行動や言動に何かしら影響を与えているという印象を、ダンサーである手塚夏子が感じたことで、フリーで演劇活動をしている高杉征司、早稲田小劇場どらま館で活動している浜田誠太郎の両氏に声をかけこのチームの結成が実現しました。「見えない矢印」とは、人々を引っ張ろうとする何かしらの方向性を意味します。それらは目に見えないけれど、なんか変だな、と感じる引力みたいなものです。去年の秋から公開稽古やワークインプログレスを重ね、今回の旅は2合目および3合目あたりの景色の良い尾根まで行けたらと試行錯誤を続けています。ただし、どこかに確実な頂上があるという旅ではもちろんなく、どこかの洞窟から知らない谷間に続いている道かもしれません。今回は、演劇人である高杉氏、浜田氏の経験や知識に力を得て、見えない矢印の法則性をフィクションに落とし込んで観察してみることに挑戦します。 それでいて、来てくださる方と意見交換しながら進めていけるメディアとなるよう、可能性を模索します。旅の途上でお会いしましょう。


https://mienaiyajirushi.amebaownd.com/posts/57228105?fbclid=IwY2xjawNV6CNleHRuA2FlbQIxMQABHqWiIHHl4juEyM97CtTJOENhRrDSNp1fmAj-ej6oZ-N4ccz0EEq9fUR4TLCU_aem_616fB3kQDpsVvPzI0geGvQ


2合目

日時:2025年 9月20日(土) 19:00~21:30

3合目

日時:2025年 9月26日(金) 19:30〜22:00 


料金:両日各2000円

2合目および3合目セット料金:3000円

場所:ワイキキSTUDIO

https://waikiki.ootany.com/

定員:両日各15人ずつ

予約:natsukote@gmail.com(手塚)

見えない矢印を巡る旅 公開稽古 @糸島

 今年12月の上演に向け、発起人であるダンサー・振付家の手塚夏子(福岡在住)、劇団主催などを経て、現在はフリーで活動する演劇家の高杉征司(京都在住)、早稲田小劇場どらま館等での演劇に関わる浜田誠太郎(東京在住)の3人が集結し、互いの偏った思考を相対的に突き合わせながら作品のアウトプットに向けて共に旅をしています。今回は糸島に集合した3人の試行錯誤を公開します。「見えない矢印」とは、人々を引っ張ろうとする何かしらの方向性を意味します。それらは目に見えないけれど、なんか変だな、と感じる引力みたいなものです。「見えない矢印」を観察することは一筋縄ではいかないからこそ好奇心を大いに刺激されており、ぜひみなさんと一緒に考察したいです。感じ方も考え方も違って当たり前で、違いをそのままに楽しんで考察する方法を見つけるためのメディアを立ち上げようと試行錯誤中!

場所:半開きスタジオ(糸島)

入場料:無料(投げ銭大歓迎)

定員:10人 かなり狭いスペースなので早い者勝ち!
申し込み/問い合わせ natsukote(あっと)gmail.com










応援ファンド 資金ゼロから始めた3都市のメンバーに愛(合い)の手を
https://mienaiyajirushi.amebaownd.com/pages/8202843/blog

福岡のDANCE EXCHANGE in キビるフェス

手塚は久しぶりにダンスの企画に出演することになりました。福岡でこのような企画をしてくださった鈴木アイリさんに感謝です! 


その一、去年の田植え準備時期にDANCE EXCVHANGEの第一弾が行われて、ダンサーの芝崎健太さんの伴走をさせていただいたのですが、その流れから今年は二人で何かやってみようということになって、お陰で久しぶりに“踊る”ことになりました。

押すそワケ 作・出演:手塚夏子/芝崎健太

畑で人がきれいな畝を作っても、かぼちゃにしてみりゃ知ったこっちゃない。蔓はどんどん伸ばされて、どんな線引きも突破してく。いのししも、田んぼの柵なんて知ったこっちゃない。青い稲めがけ突破口を探してる。人も本来きっと色々知ったこっちゃない「なってしまう」力を抱えてる。「ふーんだ」「やーだよっと」ってなもんだ。そ〜れ、押して押されて、押すそワケ!


2月23日(日)18:30 Program③

私たちの作品の他、

yuyu、鉄田えみ(太めパフォーマンス)、真吉(まさきち)の作品も上演されます。


2月24日(月祝)14:00 Program④

私たちの作品の他、

鈴木アイリさんの作品が上演されます。




ちなみに、手塚単独の作品もあります。ただし、こちらは参加型作品で手塚は“踊り”ません。が、ぜひ参加してほしい!

見えない矢印を巡る旅 ワークインプログレス1.333 
手塚夏子

去年の12月に手塚夏子×高杉征司×浜田誠太郎による『見えない矢印を巡る旅』ワークインプログレスにおける手塚がメインで進めた実験の部分のみを再演します。題して『見えない矢印を巡る旅 ワークインプログレス1.333』。感じ方の違い、考え方の違いをそのままに、違いを面白がりながら観察を楽しめる参加型の作品です。参加可能人数は20人ですが、見学は人数制限なしです。

主にSNSを通して世界を見る習慣がつきつつある昨今、つながる人の違いによって世界の見え方も人それぞれになってきた。でもそれ、自分で選んでいるのだろうか?それとも何かしらそんな設定になっているのだろうか?自分が呟いた言葉は本当に自分の言葉だろうか?誰かが呟いた言葉は本当にその誰かの言葉だろうか?起きてる現象をそのまま信じるにはあまりにも技術が進みすぎてしまった世界の中で、見えない矢印は確実にわたしたちを捉えているのかもしれない。でもその見えない矢印を、私たちの側から捉える(観察する)ことができるとしたら、それって結構楽しいんじゃないだろうか?一緒に場を共有して違いを楽しみながら、遊びながら。


2月23日(日)14:00 Program②


私の作品の他、乗松薫(太めパフォーマンス)、芝崎健太の作品も上演されます。


2月24日(月祝)18:30 Program⑤

私の作品の他、鉄田えみ(太めパフォーマンス)、乗松薫(太めパフォーマンス)、芝崎健太の作品も上演されます。


会場:福岡市塩原音楽・演劇練習場 大練習室

〒815− 0032福岡市南区塩原2丁目8−2

チケット 

公演(Program1~5)一般前売:2,500円(当日3,000円)

ダンスエクスチェンジ通しチケット: 4,500円

チケット予約、および詳細はこちらから👇

DANCE EXCHANGE in キビるフェス2025


他にもコンタクトインプロのワークショップなど盛り沢山のプログラムが22日(土)からあります。フェス全部についての詳細も上記のリンクから👆

見えない矢印を巡る旅 2024

個々人の発露としてあるべき言葉が知らず知らずのうちにプロフェッショナルに方向付けられ、盗まれていく様を観察し、発露としての言葉を取り戻す小さな航海に漕ぎ出します。







手塚夏子 × 高杉征司 × 浜田誠太郎

発起人であるダンサー・振付家の手塚夏子(福岡在住)、劇団主催などを経て、現在はフリーで活動する演劇家の高杉征司(京都在住)、早稲田小劇場どらま館等での演劇に関わる浜田誠太郎(東京在住)の3人が集結し、それぞれの偏った思考を相対的に突き合わせながら作品のアウトプットに向けて共に旅をします。旅の初めに、ゲストを迎えてのトークイベントや公開稽古およびワークインプログレスを横浜・東京にて企画しました。 


〜上演に向けた3つのイベント〜  


Part 1 ペテン学講座・入門編「ありえない!世界へようこそ」講師 アーサー・ビナード

アメリカ生まれの詩人アーサー・ビナードさんをゲスト講師に迎え、ことばのマジックの種明かしをしてもらいます。絵本の読み語りから始まり、83年前の紙芝居実演に至り、途中で手塚・高杉・浜田との実験やトークも繰り広げます。アーサーさんから一言。「良い子のみなさんいらっしゃい!プロパガンダのからくりを考えましょう」。

2024102(水)19:0021:0020分前開場) STスポット(横浜) 

企画・出演:手塚夏子 高杉征司 浜田誠太郎  前売料金:2,500円 当日料金:3,000円 企画協力:STスポット


Part 2 『見えない矢印を巡る旅』 公開稽古

来年に予定している本公演に向けての稽古を公開いたします。手探りしながら実験したり対話を深めたり、見えないものを形にする様をぜひ覗きにきてください。

2024103(木)19:0021:0020分前開場)

STスポット(横浜)

出演:手塚夏子 高杉征司 浜田誠太郎

料金:1,000円ドリンク付き 企画協力:STスポット


Part 1Part 2のセット料金:3,000


Part 3 『見えない矢印を巡る旅』 ワークインプログレス

第二弾の稽古から少し展開させた小さなアウトプットを行います。旅の途上ならではの手触りや思考の深化をぜひ目撃してください。

2024128(日)1st stage 14:00 / 2nd stage 18:0020分前開場) 早稲田小劇場どらま館 (東京)

出演:手塚夏子 高杉征司 浜田誠太郎 

料金:2,000円 企画協力:早稲田小劇場どらま館         Part13セット料金:4,000

学生料金:表示された料金から一律500円引き 予約フォームは正規料金でご予約いただき、当日学生証をご提示ください。


詳細・ご予約 https://mienaiyajirushi.amebaownd.com/pages/8202842/menu 

お問い合わせ natsukote@gmail.com(手塚)



アーサー・ビナード Arthur Binard



















詩人。1967年、アメリカのミシガン州に生まれ、五大湖に囲まれて育つ。高校生のころから詩を書き出し、ニューヨーク州の大学で英文学を学ぶ。卒業と同時に来日、日本語でも詩作を開始。2001年に第一詩集『釣り上げては』(思潮社)が中原中也賞に選ばれる。『日本語ぽこりぽこり』(小学館)で講談社エッセイ賞、『ここが家だ ベン・シャーンの第五福竜丸』(集英社)で日本絵本賞、『さがしています』(童心社)で講談社出版文化賞絵本賞。翻訳絵本にエリック・カールの『ありえない!』(偕成社)、ボブ・ディランの『はじまりの日』(岩崎書店)などがある。創作紙芝居『ちっちゃいこえ』が五山賞特別賞に選ばれる。ラジオの仕事も多く、2021年に日本民間放送連盟賞グランプリを受賞。文化放送では「アーサー・ビナード ラジオぽこりぽこり」が毎週月曜日18:30に放送される。



手塚夏子 Natsuko Tezuka

ダンサー/振付家 

体をコントロールする才能がないことへの気づきから、既成のテクニックではないスタイルの試行錯誤をテーマに活動を続ける。2001年より自身の体を観察する『私的解剖実験シリーズ』始動。体の観察から関わりの観察を経て、社会、世界で起きる様々なことを観察するべく実験的な試みを行う。’1810月にKyoto Experimentにて「点にダイブする」を上演。’184月から’216月までベルリンでダンス活動をしていたが、現在は福岡を中心に活動している。


高杉征司 Seiji Takasugi

演出家・劇作家・俳優 

1975年生まれ。広島県出身。同志社大学文学部卒業。

大学在学中から演劇を始め、2001年にWANDERING PARTYを旗揚げし、代表に就任。2011年、解散。2015年にサファリPを旗揚げ。20228月、劇団を退団しフリーランスとして活動。

演劇と日常、私とそれ以外、そんな境界を疑い、シームレスにすることに興味を示している。舞台の上でも具象と抽象のはざまを彷徨っている。


浜田誠太郎 Seitarou Hamada

俳優、演劇研究

1996年生。休み代表。早稲田大学大学院文学研究科表象・メディア論コース博士後期課程。研究の関心は20世紀ロシアの演劇実践とその思想史的背景。どらま館制作部にて読書会やワークショップなどを企画・運営。基本的に都内をボロボロの自転車で移動している。