121222 私的解剖実験−6 〜虚像からの旅立ち〜



私的解剖実験-6 〜虚像からの旅立ち〜

振付|手塚夏子
演奏|カンノケント
出演|若林里枝/捩子ぴじん/大澤寅雄/萩原雄太/手塚夏子

音響|牛川紀政 照明|中山奈美 舞台監督|原口佳子
助成|公益財団法人セゾン文化財団
共催|ST Spot
提携|ArtTheater dB Kobe/art space tetra

福岡公演

art space tetra
福岡県福岡市博多区須崎町2-15 092-262-6560
2012年12月22日(土)19:00
     23日(日)15:00/19:00
前売 2000円/当日 2500円(1ドリンク付)
宣伝協力|NPO法人コデックスCo.D.Ex

横浜公演

ST Spot
神奈川県横浜市西区北幸1-11-15横浜STビルB1 045-325-0411
2013 年1月13日(日)19:00
       14日(月・祝)15:00/19:00
前売 2500円/当日 2800円

神戸公演

ArtTheater dB KOBE
神戸市長田区久保町6丁目1番アスタくにづか4番館4階
078-646-7044 info@db-dancebox.org
2013年2月3日(日)15 :00
      4日(月)20:00
前売 2500円/当日 2800円

※各回の開場は開演の30分前です。

全公演共通で右欄の予約フォームからご予約できます。また、各会場ごとのメール・webフォームでも受付けております。公演日時、お名前、ご連絡先携帯番号を送っていただくようにお願いいたします。
福岡公演|art space tetra(くはの)
横浜公演|ST spot(webフォーム)
神戸公演|ArtTheater dB KOBE

手塚夏子|ダンサー/振付家

1970年横浜生まれ。自身の体を素材とし実験する作品『私的解剖実験』シリーズを制作。一貫して身体の観察をし続ける中で、自分の身体が世界の物事や人々に反応し続けている、つまり関わりが身体を作るのだという実感を得る。以来、関わりを観察する作品に転換。その延長線上で、今、世界で起きている事はいったいなんなのか?どのような感じ方で世界を見る事が出来るか? という問いを作品化し続けている。ニューヨーク、オーストラリア、ベルリン、ポーランド、インドネシアなどの国々で様々な企画に参加し、2010年から、日本を中 心にアジアの民俗芸能を調査している。311を経験した今、内発的な身体のあり方や、身体がメディアであることの大切さについて深く考えている。

カンノケント|音楽家/Tabla 奏者

北インドの打楽器 “ Tabla” を U-zhaan、Zakir Hussainに師事。CM音楽やTV番組、フィルムなどでの演奏、また、舞台作品や国内外のフェスティバルでの演奏/ 作品制作、楽曲提供。ライブサポートも多数、不定期プロジェクトに(Tabla Dha, Tebla)。近年の主な共演者として小山田圭吾、飴屋法水など。また、近年、ダンス作品制作に多く携わり、音楽の側から作品に光を当てる仕事をしている。ダンス作品は共作として小尻健太、山田勇気など。


黒沢美香さんからのメッセージ

一人だけ異常な少女のような狂った人がいて群舞にあってもその子から目が離せないでいた。それが手塚夏子と知り、自分だけの秘密をもったようで興奮したのは10数年前だ。その後、当たり障りない挨拶を交わすようになり、彼女を盗み見ると長いまつ毛と細い首で凛と立っている。キリンや馬や駱駝に似ている。何語でどこから接したらいいのか解らないうちに、いつの間にか夏ちゃんと呼ぶ距離になる。忘れられない出会いは「lonely woman」(2002年)で、これを継起に私達は駆け落ちのように急接近して、デュエット「ある天才少女スミレ」(2003年、2006年)に向かう。その頃も夏ちゃんは「私的解剖実験」を語っていた。夏ちゃん音頭取りでその後「道場破り」(2008年、2009年)に参加の機を得て再会した。この「道場破り」の長い準備期間で上質の贅沢をさせてもらったことが、今も私の宝になっている。私がダンス中で無意識に向かおうとする意識的な操作を、夏ちゃんが掘り起こしては質問して言葉に並べる。私も動きを言語化する癖はあるが、夏ちゃんの言語化は傷やホクロも探知する観察の定義がある。無意識を説明することと、答えるまで追いかける二人会議が本当に楽しかった。何時間もうんうん考える。唸って考えると自然に手が頭を掻く。二人会議が終わった頃には二人とも髪の毛がボーボーに立っていて脳がくらくらして夕方になっていた。煮詰められ裏返され、私はこのしつこい作業がたまらなく楽しくて、使ってない楽器の音を聴いた。こういう入口があって体が動くんだ。夏ちゃんの発見からダンスの技法を教えてもらった。それで私は、夏ちゃんに感心して尊敬している。愛している。ところで今、大規模で不穏な時代に入った。夏ちゃんは過剰に敏感なので、どうしているのか気になる。私達は等身大を晒して、生きている人の代表のように嘘でもする。目撃した人はそれを見て、生きている今を確認する。だから以前よりもっと活発に活動したいと思っている。夏ちゃんに不自然で不必要な体の輪郭を今度の「私的解剖実験」に含めてほしい。臓や皮膜や骨には無言の静止、真空でアラベスク60秒をお願いします。アウトサイダーの枠の場合ではないから、体当たり踊り子に化けることが課題、と私は今考えているところです。船を大きくして皆さんに乗船してもらいたい。その記号がアラベスクという紋切り型です。
黒沢美香(振付家・ダンサー)

福岡から始まった旅も、横浜をを経て、神戸にて無事終了いたしました。 それぞれの土地で立ち会ってくださったみなさま、支えてくださったみなさま本当にありがとうございました。 終わった後、逃げるように帰るすがたはむしろ少なくて、食い入るように見つめて無言で言葉を探す方が多かったのがとても印象的でした。 おそらく、不快に感じた方も多かったと思いますが、快に感じた方もたくさんいて、また、まったく咀嚼できないままの方、もたくさんいたと思います。私たちも、自分たちで捉える事がいまだに難しい部分もある中での終演でした。 どの段階もプロセスであって、今でも何かのプロセスである事がむしろ救いだと感じます。 本当にありがとうございました。つづけて反応をいただけることを望みます。 どこかで、いろんな形で実験を共にしましょう。 手塚夏子