前回のあ〜だこ〜だ、中継のアドレスを提示できずごめんなさい。次回は早めにおしらせします!
5月31日のあ〜だこ〜だ
3人の方が駆けつけてお付き合いくださいました。今回のトピックは
・ 共謀罪反対のデモに行ったことについて
福岡市内でデモに参加しました。規模の小ささにちょっとショックを受けましたが、そのシュプレヒコールがどうしても心身に馴染めなくて、私より若い人々にはさらに馴染めないだろうなあと実感したり。それで、シュプレヒコールを何か別のものに変えてみることはできないかしら?という提案。デモ自体、どうなんだろう?という意見ももちろんあると思うけれど、世の中の新聞やテレビ、ネットなどでの情報を一方的に受け取るだけではない、生活者の側からの発信はやっぱりひとつでも多い方がいいと感じています。
・ 韓国の仮面フェスティバルを見てきました
韓国のジンジュというところで仮面フェスティバルがあって、往復船を使って行ってきました。行きは下関から夜行の船に乗ってお風呂も満喫。韓国の行商のおばちゃんかなあ、船に乗り慣れてる感じのおばちゃんたちの生態がおもしろい。風呂の中で裸で体操?踊り?をしてたり、でもだれもそれを見たり変な顔したりもしない。見られるということを気にしないこの感じがすごくうらやましいという気持ちになりました。仮面劇の中には慰安婦像をモチーフとした日本人も出てくる劇などもあり、胸が痛かったりもしましたが、人と人としてはみんな親切にしていただけて最後のフィナーレは入り混じって踊り、人々の中にこうした芸能が時を超えて生き続け、人々の体もそこに接続し続けているそういう感じも本当にうらやましかった。ステージ上で関係ない人が客席から出てきて踊ってしまったり、それもだれも止めずにそのまま続行させたり、そういう「なってしまう」をみんな当たり前に受け止め合える、こういう感じを「私たち」は失ってしまったのかもしれない。いつ失ってしまったんだろう?
今回参加者の一人が、戦後生まれだけれど、福岡県の朝倉市では子供の頃まで様々な芸能者が出入りしていて、江戸時代の延長線上みたいなもんだったよ、と語ってくれました。田畑で働く人々や林業をしている人々のいとなみの中に芸能は自然に入ってきて、あるいはそこで自然発生していたのだと思います。なんて豊かなんでしょう。しかしあるとき米の価格も木材の価格も低下し、それぞれの人の営みで生きていけなくなり、同時に大きな企業がたくさん生まれ、投資され、雇用者と雇用されるものに分かれるような働き方が増えて行く。私は両親の両親もすでにサラリーマンだったので、この話はとても刺激的でした。考えてみれば当たり前かもしれませんが場所によってきっと変化の時期も違うのかもしれないと思ったりしました。変化のきっかけのひとつはやはり「働き方」なのかもしれない。これはとても大きな示唆をあたえてくれるなあ。しかし韓国の中でも働き方はそう変わらないかもしれない。そうなると、韓国の人たちは働き方の変化があっても失わずにいる人々が多いのだろうか?日本の中でも地域によっての違いはもちろんあるものの。
・ 古代インドについての本について
森林で長く生きていくときに人々が感じる感覚と、砂漠で長く生きていくときに人々が感じる感覚の違いから、「時間」に関する感じ方が変わるという話が書いてあってとても興味深かった。砂漠では屍体は朽ちていってしまうので感覚としてそれが循環していると感じづらいということもあるのかな?時間には始まりと終わりがあり、始まりから終わりに向かって一方向的に時間が流れる感覚が生まれると。森林の感覚では物事は循環するので、一方向的な感じとはまたちょっと違うという話。宗教観の違いとしてはたしかに一理あるように思いました。
・ 手塚のダンス?活動におけるプロジェクトの話
いくつか考えていることがあるけれどひとつは、311が起きた後で、私がむじゃきに過ごしてきた日々の間に原発が次々に立ち並んだり、いろいろな国が核実験を行ったりしていて、気が付いたらこんな世界になってしまっていた。自分は何をみていたのだろう?という問いからたんを発して、自分にとって死角となっていた部分に目をむけつついろいろな試行錯誤をしたいということで、自分がぼーっとすごしていた80年代のアイドルソングや芸能界の様子をもう一度みながら、同時におおっぴらに報道されないけれどおきていたことをその年表の上に乗せてみてみようと思います。それを元に、パラレルワールドとしてのアイドル史をつくり、アイドルソングや歌謡ショーをやってみたい。また、人々の目に晒されづらいこともパラレルアイドル史に重ねてみたい。このプロジェクトに様々な形で参加してくれる人常に募集します。予算は今のところ全然ありません。何かが立ち上がったらそのときにお金についても、世界の成り立ちを考えるひとつの材料としてどうするか試行錯誤したいです。