081212 佐久間新さん「からだは考える」

「ラボカフェ」12月12日(金)

中之島哲学コレージュ
哲学セミナー第4回「からだは考える」


ジャワ舞踊家の佐久間新さんと理学療法士の玉地雅浩さんがゲスト「からだは考える」というテーマのセミナーが行われた。私が先日行った、地元の「顔と顔カフェ」でゲスト出演して下さった野村誠さんに、終わった後の里ちょうちんでビデオを見せてもらった。その中で、佐久間さんが踊っている姿を見かけてとても気になっていたので、そのイベントを寅雄氏が見つけてくれた時は遠いけどなんとか見に行きたいと思った。

最初に、佐久間さんが、客席に向かって波を送るというパフォーマンスを行った。そのとき、あ、なんかやばい感じがする、というのがあった。何かが体に作用する予感のようなものがあった。そのあとは水の入ったペットボトルと透明なプラスチックコップを使って、体で体感実感する内容のワークショップみたいな形で進んで行く。
1)水が半分入ったペットボトルを横にして、両手で挟んでこれを左右に揺らすと、口の方に水があたった時の「パン」という音がする。それを規則正しくならすということを続ける。
2)透明なプラスチックコップに水を注いだり、逆にコップ満タンの水をペットボトルに返したりするのを何回も繰り返す。表面張力が働いているところから水が溢れ出す瞬間を大切に。
3)水の入ったペットボトルを頭の上に載せて歩いたり座ったり、寝転がったり寝返りを打ったりする。(もちろん私はそこまでできなかった)

それらを通して、だんだん頭で考えることができなくなって、感覚を研ぎすませて行ける。それはたぶん、集中してやることができたからだと思う。

そして最後にジャワ舞踊の佐久間さんが踊って下さったのですが、その最初はやはり客席に波を送るような動きで始まった。その時に最初の予感がものすごい実感になって私の体を貫いて行った。それは潮騒のようなもので、体の細部に入り込まれて私自身がゆれ、物理的に体も揺れて行く。これは私が踊る時に体が勝手に動くというのとは種類がまったく違うもので、本当に得体の知れない力、あるいは神聖な力というものをまざまざと感じた。美香さんと踊った時の交代経験をも思い出す。自分が自分ではもうどうにもならないような感じである。

この経験がジャワ舞踊、バリ舞踊などのインドネシアの舞踊にある性質なのか、佐久間さんの持っている力なのか、前半のワークショップのおかげなのか、きっと全部なのに違いない。