朝 高嶋 神村 手塚 午後 篠原さんと富田さん参加
午前中は、試行と交換で高嶋さんがどんなことをやったか、を思い出しながら神村さんに説明。
「あける」と「ひらく」の違い、「触れる」と「さわる」の違いなどの類似語の差異を観察するために
動きに置き換える。参加者が、自分で類似語を決め、それを動きに置き換えて発表。言葉は発表せずに、動きだけを発表。
発表者の一人の動きの差異を観察して、こんどはその差異を文章に置き換える。
課題としては「マット」と「ネコ」という言葉を使った文章に置き換える。
「書く」
「描く」
↓
手で空を真っ直ぐになでる動き
手で空をうねりながらなでる動き
↓
「マットはネコだった」
「マットがネコになる」
「マットはネコだった」という言葉は、時制が気になる。
マットはいままでそう思ってなかったけど、ネコだった。
という風に途中で時間の断絶があって次元が変わる。
これを身体に置き換えるとどうなるか?
ある記憶に没頭している時から、全く別の次元に飛躍する。
夏の海岸をあるいているイメージをもって、その砂浜にスイカがあるのを見つける、
どんどんスイカに近づいていって、ある時パッとスイカが自分を見る。
とかね。
岸井さんの記憶の再生について、アイデアが少し浮かぶ
・電車に乗って風景を見てる時のようなどうでも良い記憶のみをいろいろな人から採取
・私が記憶の中で岸井さんとニアミスしたように、誰かが岸井さんとすれ違った瞬間、できるだけ近くにいた記憶をどこまで近くによれるか掘り起こす。例えば、私が誰かとやる時、私と誰かが最も接近したときを掘り起こそうとする、というのはありな気がする。
午後、少し休憩。
夕方、篠原さんと富田さんが見学してくださって、緊張気味の高嶋さんと、言葉の観察を少しした。
例えば、
1)勉強してるけど、テストはこの程度ってこと?
と
2)勉強してないから、テストの点が悪いのよ!
の違いについて、考察したりした。
この言葉を発する時に生じる体の状態はどんな感じか興味がわいた。
1)は某かのねじれが発生して、強度が増している、あるいは相手に与えるダメージを増そうとしている。
そういった負のエネルギー。でも違う例
こんなにたくさん入っていて、この値段?
相手に与える好印象を強調。
ねじれを与えて強度を増す。
そのあと、ガートルド・スタインと言う人の詩を観察。
内容が入って来なくても、ある浮遊感と静寂のようなものを深く感じる。
この、浮遊感はどこから来るのか?あとで少しずつ分かって来る。
高嶋さんは、休憩になると急に雄弁になる。
廊下でも階段でも途中で立ち止まって立ち話が始まるとそのまま一時間とか二時間とかもっととかになる。
この日も神村さんの寝室で夜中の3時まで話し続けていたらしい。